【腰痛ゼロ】車いす移乗のコツ5選!力を使わない介助術(ボディメカニクス)を解説
2026/02/28
「1日何回も繰り返す車いすへの移乗、夕方には腰がバキバキ・・・」「力仕事だから腰痛は職業病、と諦めていませんか?」
実は、力任せの介助はあなたを傷つけるだけでなく、利用者さんの「怖さ」や「痛み」にもつながっています。
この記事では、小柄なスタッフでも大柄な方を楽に介助できる「ボディメカニクス」の極意を伝授します。明日から現場で「あれ、今日体力が残ってる!」と実感できるテクニックを凝縮しました。
なぜ車いすの移乗で腰を痛めるのか?
多くのスタッフが陥る「腰痛の罠」は、実はシンプルです。
「持ち上げ介助」が腰に与えるダメージ
人間の腰は、垂直な重さには強いですが、「前かがみで持ち上げる」動作には非常に弱くできています。腕の力だけで持ち上げようとすると、腰椎には体重の数倍の負荷がかかり、ギックリ腰のリスクが急増します。
よくあるNG例:利用者さんと体が離れていませんか?
利用者さんと自分の体の間に隙間があると、重心が遠くなり、それを支えるために余計な筋力が必要になります。これが慢性的な腰痛の大きな原因です。
腰痛を防ぐ!車いす移乗の基本「ボディメカニクス」とは?
力自慢は不要!「テコの原理」と「重心」を理解する
ボディメカニクスとは、骨格や筋肉の仕組みを効率よく使う技術のこと。
これを使えば、「力で持ち上げる」のではなく「体重移動で動かす」ことが可能になります。
メリット:スタッフの腰を守り、利用者さんの安心感を作る
スタッフが安定して動ければ、利用者さんも「落ちるかも」という不安を感じません。お互いにリラックスした状態で介助が行えるようになります。
【実践】腰痛にならない車いす移乗のコツ5選
スマホで確認しながら、現場で一つずつ試してみてください。
① 準備:車いすの角度は「30度」がゴールデンルール
いきなり介助を始めるのはNGです。まずは車いすをベッドに対して20〜30度の斜めに配置します。
- 理由:移動距離を最短にし、介助者の「ひねり」を最小限にするためです。
② 足元:支持基底面を広げて「土台」を安定させる
自分の足を肩幅より少し広めに、前後左右に開いて立ちます。
- コツ:膝を軽く曲げ、重心を低く落としましょう。これだけで土台が安定し、力が伝わりやすくなります。
③ 密着:恥ずかしがらずにおへそを近づける
利用者さんの体と自分の体をできるだけ近づけます。
- ポイント:お互いの重心を一つにするイメージです。密着することで、少ない力で相手をコントロールできます。
④ 重心移動:「お辞儀」をしてもらえばお尻は軽くなる
「よいしょ」と上に持ち上げるのは厳禁。利用者さんの上半身を前に倒し、「お辞儀」をしてもらうのが最大のコツです。
- メカニズム:頭が前に下がれば、テコの原理でお尻は自然にフワッと浮き上がります。
⑤ 回転:腕で引かずに「つま先の向き」で回る
最後は、腕で引き寄せず、自分の足を一歩踏み出すようにしてステップを踏んで回転します。
- 鉄則:腰をひねらず、つま先の向きを常に移動先(車いす)に向けましょう。
どうしても重い場合は?道具を頼るのもプロの技術
スライディングボード・シート活用のすすめ
「全介助でどうしても腰がもたない」という場合は、パラマウントベッドの移乗ボードなどの福祉用具を積極的に使いましょう。
ノーリフトケアという考え方
厚生労働省の「腰痛予防対策指針」でも、人力のみに頼らない「持ち上げない介護(ノーリフト)」が推奨されています。道具を使うのは「手抜き」ではなく、プロとしての「安全管理」です。
まとめ:腰を守ることは「介護を長く続ける」こと
介助技術は、利用者さんのためであると同時に、あなたの大切な体を守るための防衛術です。
- 車いすを斜め30度に置く
- お辞儀を誘導して重心を移す
まずはこの2点だけでも、次回のシフトで意識してみてください。驚くほど体が楽になるはずです。
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